いびきについて

 

渡辺病院

いびきの原因と検査法

 

相馬郡新地町渡辺病院の睡眠(いびき)当院のホームページの検索件数で、毎回、上位にあがるのが「いびき」です。

これまでに「いびきに隠れる病気」「睡眠時無呼吸症」との関係などについてご紹介して参りましたが、今回は「いびきの原因と検査法」などをまとめてみました。もう一度、あなたのいびきはどのタイプかを確かめ、治療の一助にして頂ければ幸いです。

 

 

 

 

いびきの原因

日本人の男性の内、約24%、女性の10%の方が習慣的にいびきをかくというデーターがあります。

 

肥満

いびきの原因は「生活習慣」と「体の特徴」からくるものとに分けられますが、第1位に挙げられるのが「肥満」です。体で脂肪がつくのはお腹まわりだけではなく、首まわりのどまわりにもつきます。一方で舌を支える筋肉や首をおおう筋肉が年齢と共に低下し、上気道(鼻から喉にかけての気道)が狭まるため、いびきをかくようになるのです。

 

女性ホルモンの減少

次にいびきの原因として挙げられるのが「女性ホルモンの減少」です。

60歳代を見ると、男性の60%、女性の45%がいびきをかくと言われ、女性の数値が大きく増えます。これは更年期が影響しているのではないかと思われます。

上気道の開存を維持する「上気道開大筋」という筋肉や、舌を支える「オトガイ筋」を活発にする作用が女性ホルモンにはあります。この女性ホルモンが閉経後に急激に減少するため、女性も60歳を過ぎた頃からいびきをかく割合がグンと増すわけです。

 

鼻づまり

今年は花粉の飛散もマスクの常用でさほど大きな話題にもならずに終わりましたが、例年ですとアレルギー性鼻炎や花粉症などで鼻がつまり、口呼吸が原因でいびきをかくという「鼻づまり」がいびきをかく原因の上位にランクインされていました。ドラッグストアで販売されている鼻腔拡張テープや鼻呼吸テープを貼って寝ると大分改善されるという情報もありますし、横向きに寝ると気道が確保されるので、いびきが治まるとも言われています。

 

扁桃腺の肥大(子供のいびき)

小さな子供もいびきをかきますが、子供のいびきの原因の多くは「扁桃腺の肥大」です。扁桃腺の肥大は幼児期や学童期に普通に起こる現象ですが、中学に上がる頃には小さくなり、いびきも解消されます。

 

アルコールの過剰摂取

さて最後は殆どのお父さん方が経験する「アルコールの過剰摂取」です。アルコールを摂取すると咽頭だけでなく、全身の筋肉がゆるみ、睡眠時には舌が喉の奥に落ち込むため、気道が狭められ、いびきをかきやすくなります。普段はいびきをかかない人が飲酒の後にはいびきをかくことがよくありますが、アルコールは血行を促進するため、鼻の奥などの血管が膨張し、粘膜が腫れて鼻づまりを起こしやすくします。

 

以上が「いびきをかく」原因ですが、このいびきが睡眠中に急に静かになり、同時に10秒ほど呼吸も止まる、このような状態が1時間あたり5回以上発生する場合は「睡眠時無呼吸症、通称SASと診断されます。

 

 

睡眠時無呼吸症(SAS)

睡眠中に呼吸が止まる? どうしてそんなことが起こるのでしょう?

 

睡眠時無呼吸(SAS)の9割が閉塞性睡眠時無呼吸(OSAS 空気の通り道である上気道が物理的に狭くなり、呼吸が止まる状態)と言われています。上気道のスペースが狭くなる原因は首や喉まわりの脂肪沈着や扁桃肥大、舌根(舌の付け根)、口蓋垂(のどちんこ)、軟口蓋(口腔上壁後方の柔らかい部分)などが喉、上気道の狭窄などをまねく事で起こります。

上気道に十分なスペースがある時には問題はないのですが、上気道が閉塞してくると狭い隙間を空気が通ろうとするため音が出る ⇒ これがいびきです。上気道が完全に塞がれてしまうと空気が通る隙間がなくなり、「無呼吸」になるのです。

 

睡眠時無呼吸症の検査について
  1. 1) 簡易検査

 

自宅で寝ている間に簡単に行う検査です。指先にパルスオキシメーターをつけて酸素飽和度(血液中の酸素)を調べる検査です。

 

  1. 2) 精密検査

 

医療機関に一泊して睡眠と呼吸の質のチェックを行う終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)検査と呼ばれ、寝ている間に検査は終了します。検査内容は①無呼吸による酸素の低下状態 ②無呼吸低呼吸指数(AHI) ③睡眠の質 ④不整脈の有無 ⑤他睡眠障害の有無 などです。検査に傷みを伴うことはありません。PSGの結果は医師や専門の臨床検査技師などがそれぞれのデーターを見て、判断を致します。

 

 

睡眠時無呼吸症に対する治療法
 

CPAP(シーパップ)(持続陽圧呼吸療法)装置による治療

 

CPAP療法はCPAPという装置からホース、マスクを介して処方された空気を気道に送り、常に圧力をかけて気道が塞がらないようにします。この療法を適切に行うことで睡眠中の無呼吸やいびきが減少し、OSASによる症状の改善が期待されます。

 

 

コロナウイルス感染症を心配されて、なかなか検査に踏み切れない方もおいでかと思いますが、当院は徹底した感染対策を病院全体で行っております。お部屋は個室ですので、プライバシーを保ちながらゆったりと検査を受ける事が出来ます。ご不安な点などはお電話でお問い合わせ下さい。


 

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