今月のトピックス・本当は怖い、いびきの話

相馬郡新地町渡辺病院の今月のトピックス

2019年8月の、今月のトピックは睡眠時無呼吸症候群の可能性のあるいびきの原因についてお話させていただきます。

 

睡眠時無呼吸症候群の可能性のあるいびきの原因

最近、当院のホームページ上の検索で「PSG検査」というキーワードが多く見られます。
ホームページの「健康診断」のコーナーに「睡眠時無呼吸症候群」の説明とチェックシートを載せておりますので、併せてご覧いただくと、より一層、ご理解頂けると思います。

 

本当は怖い、いびきの話

みなさんはご自分のいびきで目が覚めたり、ご家族のいびきで悩んだりされたことはありませんか?今回は、「たかがいびき、されどいびき」しかし本当は怖い「いびきの原因」を考えたいと思います。

 

 

病気と考えられる「いびき」とは

普段はいびきをかかないのに、疲れた時やお酒を飲んだ時・風邪などで鼻づまりがある時に一時的にかくいびきである場合は、これらの原因を取り除けば、いびきは解消します。家族や友人から「うるさい」と指摘されるほどのいびきの場合は何らかの病気が原因で起こる事が多く、そのまま放置しておくと「SAS(睡眠時無呼吸症候群)」を引き起こしてしまいます。

 

 

睡眠時無呼吸症候群のSAS症状の診断について

SASの症状としては、睡眠中に呼吸が停止する状態(無呼吸)・睡眠中に何度も呼吸が止まりかける状態(低呼吸)が繰り返し起こります。PSG(睡眠ポリグラフ検査)にて、これらの症状が1時間に5回以上認められるとSASと診断されます。

 

睡眠時無呼吸症候群のSAS症状の影響について

呼吸が止まるたびに脳が短時間覚醒するために、眠りは浅くなります。眠りが浅い状態が続くと、私達の日常にどのような影響が表れるでしょう?
起床時の頭痛・日中の強い眠気や疲労感・集中力や記憶力の低下・夜間頻尿・不眠・寝相が悪いなどがあげられます。また、生活習慣病との関係も明らかになっています。その主なものとしては、無呼吸により血液中の酸素量が不足する為、動脈硬化や不整脈が引き起こされます。熟睡できないことから、血圧の上昇や血糖値の上昇も招きます。新陳代謝に異常をきたす事も見逃すことが出来ません。結果、肥満する傾向があり、生活習慣病発症のリスクが高まります。実際、SASの患者さんの中には、高血圧・心臓病・脳卒中・糖尿病などを合併している方が多いのも事実です。

 

睡眠時無呼吸症候群のSAS症状の影響について

  • 肥満による首周りの脂肪の沈着
  • 扁桃腺の肥大
  • アデノイド
  • 気道に舌が落ち込む

などがあげられます。欧米人のSASの患者さんには肥満が多い一方、日本人ではやせ型の患者さんも多いのが特徴です。これは、日本人が欧米人に比べ、顎が小さいという骨格の為であると言われています。

 

鼻づまりがない場合や、鼻づまりを解消してもいびきが改善しない場合は睡眠時呼吸の検査をお勧めします。簡易検査で診断されるとSASの治療に移行します。SASの治療法としては、中等以上の方は鼻に空気を送り込む持続陽圧換気(CPAP)療法が有効です。軽度であればマウスピース治療や肥満解消などがあります。

 

ご自分のいびきやご家族のいびきで悩みを抱えていらっしゃる方は、まずはご相談下さい。

睡眠時無呼吸症候群の検査